縄文杉トレッキングツアー 〜屋久島2日目〜
●旅行2日目
本日は、この旅行のメインイベントと言ってもよい、「縄文杉」を見に行きました。
ご存じの方も多いと思いますが、この縄文杉は簡単にを見に行くことはできません!この縄文杉にたどり着くためには、片道だいたい5時間(早い人でも4時間ぐらい)で、往復にして約10時間かかります。つまり1日がかりということなります。
屋久島に来る前に妻と相談して、東京から事前にこの縄文杉はツアーの申込みをしました。朝にホテルにバスで迎えに来てくれるのですが、朝4時50分に宿泊先のホテル集合でした。当日は朝4時には起きて準備していたのですが、私はどっか抜けていて、バスに乗る直前に登山用の靴ではなく、ホテルのスリッパを履いていた状況でした。あわてて部屋に戻って靴を履いてきたのですが、集合に10分ほど遅れてしまいました。
情けない・・・
他のホテルなどを回って、登山口までバスで行きました。
私達が予約したツアーは、全員でこの日は17名の申込みがあり、3名のガイドが着きました。だいたい年齢が近く3グループに分かれて行きました。
ちなみに・・・
「屋久島は1ヶ月のうち、35日雨が降る」なんて言われるぐらい雨が降るらしいのですが、日頃の行いがよかったのか、当日は怖いぐらいの快晴でした。
実際に登山をスタートしたのは7時です
それでは、写真で当日の様子を説明します。
【トロッコ道】
最初の2時間ぐらいは、トロッコ道を歩きます。
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橋には、手すりがないところもあり、ちょっと怖いところもあります・・・
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【翁杉】
そして、最初に見た大きな杉は「翁杉」
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このクラスの杉は、樹齢1,000年を超えています。しかもだいたいが2世代から3世代目の杉になっています。杉の一番下が第一世代の杉で、だいたい役割を終えて真ん中が空洞になっています。
【ウィルソン株】
そしてさらに歩くと「ウィルソン株」が見えます。
ウィルソン株は、既に切られた切り株ですが、どうやら豊臣秀吉の命令で、大阪の方向寺(「国家安康 君臣豊楽」と鐘に書いて徳川家康に焼かれた寺です)の建設に使われたと言われているそうです。
また、ウィルソンの名前は英国の学者:ウィルソンがここに来た時に、ご自身の論文で、この屋久杉の紹介をして、ここのウィルソン株を広めたことでこの名前がついたようです。
ここの切り株の内側から外をみるとちょうどハート型をしています。わかりますか?
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【メビウス】
杉の上に、沙羅双樹の木が生えてきてしかも四方に伸びたためメビウスの形に見えます。
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ちょうど、ここを過ぎたあたりで30分程度休憩をとり、ホテルから持ってきた弁当を食べました。時間にしてこのとき11時を過ぎていました。
【大王杉】
そして、大王杉です。まずは下のほう
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そして、こっちが全体です
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この木もだいたい樹齢1,500年と言われています。木の周りは10m以上あると思います。この木も3世代目で、下は空洞になっているのがわかると思います。周りと比べても、桁違いに大きな杉でした。
【夫婦杉(めおとすぎ)】
そしてさらに、二本の木が手をつないでいるように見えることからこの名前がついたそうです。
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【縄文杉】
そして、やっと、やっと本日の目的地である縄文杉にたどり着きました。このとき、時刻は12時30分ぐらいで、スタートして5時間を越えていました。
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圧巻でした・・・
樹齢は2,100年といわれています。紀元前からの杉です。縄文杉のの由来は、木の周りが縄文土器の模様に似ていたからだそうです。
そして、木の上の方です。
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高さにして10mちょっとのようで、周りの木の高さと同じぐらいしか伸びないようです。台風などで折れていまうみたいです。
ここに来るまで、特に最後の方は、本当の山道で結構大変でした。杉の凄さもさることながら、ここに辿り着いた達成感も大きかったです。
屋久島は、木が倒れても、またその倒れた木から新しい生命が誕生し、また木が生えてきます。それが、人間よりも長いスパンで繰り返されて森の生命力を感じました。人間の一生はほんと短いんですね。
それでは、ここからはそのほかの写真をいくつか・・・
帰りはこんな山道でした。写真で見るよりもデコボコで足にきます。
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帰りの途中で「ヤクシカ」に遭遇しました。
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明日登る「太鼓岩」が遠くに見えました。(※山頂近くの白っぽいところが太鼓岩です)
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映画「もののけ姫」でモデルになった竜の形をした杉です
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朝スタートした登山口に17時ちょうどぐらいに戻りました。本当に10時間かかりました。
最後に屋久島のトレッキングの注意点をいくつか・・・
- 縄文杉まではガイドさんについてもらうのがオススメです。(だんだん疲れてくると、足元しか見えず、大事なポイントを見落とすかもしれません・・・)
- 早めに出発することをオススメします。(縄文杉までは、荒川登山口からのスタートが朝7時ですと、一番遅いグループになります。バスの最終は、17時に登山口なので・・・。往復10時間とみるとギリギリです)
- 水筒は必須です。そしてポカリスウェットなどの粉を持っていきしょう!(※途中に何箇所か給水ポイントがあります。水分補給が必要になりますが、疲れますので糖分をとった方がよいので非常にオススメです。地元の方にススメられました。)
- やっぱり雨対策は必要みたいです。(※私達はたまたま晴れていましたが、雨が降るとこの山道は大変です。靴や雨具はいいものが必要です)