今週読んだ本を

今週は中盤に飲み会があったので、前半に読んだ本を1冊紹介します。

「アカウンティング入門」

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最近、大前研一さんのビジネスブレークスルーから、この手の新書本が10冊ぐらい出ているのですが、そのうちの1冊です。

著者は中央大学専門職大学院の教授の高田橋範充さんが書いた本です。アカウンティングに関する本は簡単なものから難しいものまでたくさんでていますが、最近の日本の会計の問題点や世界の流れと日本の会計の比較などをわかりやすくまとめたものです。

特に印象深かったのは、日産自動車のV字回復について触れていて、事業内容の改善はもちろんのこと、実は内部に相当会計に精通したスペシャリストによるシナリオづくりが、ゴーンさんのリバイバルプランを支えたのではないか。という考察がありました。

一般的には、生産や購買の合理化によるコスト削減がうまくいったという報道がなされていますが、Ⅴ字回復したときに最も即効性を発揮したのは、リストラによる販売費及び一般管理費の削減による特別損失の計上が最も効果があったとのことです。特に注目すべきは「事業構造改革引当金の計上が大きかったとのことです。これは翌年以降のリストラの費用を引当てて、特別損失に計上することで、翌年以降の利益計上に大きな影響・効果を与えたとのことでした。その後、松下電器産業富士重工業のリストラでも同様の手法が使われたようです。

このほかにキャノンのセグメント情報の見方(多角化の分析)も非常に面白かったです。普通のアカウンティング本と違ったアプローチが非常に面白かったです。


それと、この本は先週すでに読んだ本で、22万部を超えるベストセラーとなった本です。
「反転―闇社会の守護神と呼ばれて」

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反転―闇社会の守護神と呼ばれて

反転―闇社会の守護神と呼ばれて


これは本当にスゴイ本です。

著者の田中森一さんは九州の片田舎出身で苦労して司法試験に合格し、東京地検の特捜部の検事をつとめ、その後ヤメ検弁護士として、今度は特に裏社会でかなりの凄腕として鳴らした弁護士です。詳しいことは控えますが、大物政治家、暴力団などの反社会的勢力、芸能人、官僚など、すべて実名で書いてあり、億単位のお金の流れもすべて洗いざらい出ています。最近の経済事件の裏側をすべて出したといった感じです。よくここまで実名をあげたなあ〜と、逆に感心してしまいました。

ウチの会社の人も結構読んでいます。一見の価値はあります。

また、いろいろ紹介したいと思います。