明治大学リバティ・アカデミー

5月の終りから、御茶ノ水明治大学に通っています。通っているといっても、週に1回、リバティ・アカデミーという社会人向けに公開された講座を受けています。


ここ最近仕事が忙しいわけではなかったので、時間を有効活用しようと思い、思い立ったが吉日、講座を申込みました。授業は「M&A」に関する講座です。

講師が毎回変わるのですが、最近の現状についてさまざまな視点から基本的な状況を理解するには、よかったと思っています。


先週の授業では、JEFホールディングンスの合併についての考察がありました。
私は服部暢達さんの書いた「M&A最強の選択」という本を読んで、日本におけるこの合併の評価は非常に高いと思っていました。しかし、先週の講義では今回の経営統合はコスト削減の効果はあったが、売上高は材料費の高騰や市況がよかったことによるものと結論づけられていました。
そういう見方もできるの?と思いました。


講義を受けてみて、確かにこの統合は数字だけをみるとそうかもしれません。
が、しかし、2000年代前半の鉄鋼不況の時期に両社が斬新な統合をやっているのに、
「『売上高の増加は市況によるもの』とそんなに簡単に結論付けられるものか?」
と疑問に思いました。

ただアプローチは公表されている数値からののみであり、また服部さんの本が書かれたのは2005年なので時間も経過しており、現状の鉄鋼市況をみる限りではそういう結論になるのかなとも思いました。


新日本製鐵とミタルの攻防もあり、いずれにしてもこれからの鉄鋼メーカーの動きに目が離せません。


また最後になりますが、この講座は30名ぐらいが受けています。
また初回講義で簡単な自己紹介と先々週ぐらいにちょっとした懇親会があったのですが、講座を受けている人は私の世代から、とある上場会社の役員クラスの方までかなり幅広く、受講者の平均年齢は40代ぐらいかなと思いました。業種も金融だけでなくメーカーの方もいましたし、個人事業主の方もいました。
いくつになっても、またどんな環境におかれても、意思さえあればなんでもできるものなんだな、と感心しました

M&A最強の選択

M&A最強の選択