円安が進んでいます!
実は職業柄、株式を購入することができないので、私は数年前から、会社の先輩に薦められて、FX取引を行っています。
主に金利の高い、豪ドルやNZドルを中心に、米ドルやユーロにも手を出していた感じでした。損をしない程度に利益を上げています。
皆さんもお気づきだと思いますが、今、かなり円安が進んでいます。
海外旅行に行くにはちょっと厳しい状況ではないかと思います。
ちなみに、、、
【7月17日現在】
米ドル:1ドル =122円30銭前後
ユーロ:1ユーロ=168円50〜60銭となっています。
特にユーロは、過去最高値圏で推移しています。
なんでかな〜と疑問に思って、この連休中に何冊か本を読みましたが、そのなかで「ミスター円」と言われた、榊原英資さんが書いた「経済の世界勢力図」という本が面白かったです。
↓↓↓
- 作者: 榊原英資
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
2005年5月に書かれた本が単行本化されたものです。何を今ごろと言われるかもしれませんが、いくつか興味深いことが書いてありました。
まず、日本ですが、、、
2020年までに社会保障と年金について、抜本的な制度改革されないと、日本の財政は破綻すると警告していました。今の年金問題はまさにその典型的な例ですね。また、日本のお金の投資先は海外は為替リスクが大きく、他に投資先がないため、日本国債のみを買っているんですね・・
もし今後数年で日本円の価値が下がると、大変なことになります。やばい・・・
中国とインドの特徴についても記載されていました。
まず中国ですが、、、
また、インドですが、
- ただし欠点は、やはり貧困層が多いことと・・・
そして、最も大事なことは、実は榊原さんが大蔵省にいたときのことですが、、、
- もしこれが出来ていれば、アジア通貨が安定し、ここまでの円安は進んでいなかったと思いますが、ドルの価値が低下すること恐れたアメリカの強硬な反対と、中国を巻き込めなかった日本の調整ミスでこのAMFが実現しなかったとありました。
そして、ユーロですが、、、
- ヨーロッパの通貨圏が確立されたことで、ユーロが安定し、その通貨量も増え、いまやドル以上の価値が上がっています。
- 対ドルでもユーロ高となっているのは周知のとおりです。ココ最近は本当にスゴイです。
最後にいくつか榊原氏は面白い提言をしていました。
そのほんの少しを紹介します。
- まず、アジアの統一通貨を確立すること(これは中国のゆるやかな変動相場制の移行など、その他諸条件が揃うと動きが出てきそうです。ただまだまだ先のようです。)
そして、日本人の教育にも触れていました。
- ゆとり教育をやめて、諸外国のエリート教育に負けない教育を行うことだと・・
- 海外留学のススメ(外の刺激がないことが、駄目だと)
- そして、最も大事なことは、最近の日本は、「親の子離れ」「子の親離れ」ができていない
とのことでした。
なるほど・・・
最後が一番重要かもしれませんね。ダメな親が増えています。
日本の競争力は、こんなところから、だめになっているのかもしれないと思いました。。親が何でもしてくれるから、頭良くても人と接したり、一人でたくましく生きるとかできない。とのことでした。
やはり最後は、国力は「人」にっよるものなんだということを実感しました。
FXの話からだいぶ脱線しましたが、長い目でみると、為替相場は調整局面はあるものの、まだまだ円安は続きそうですね。やっぱり投資は難しいですね。