久しぶりに面白い本でした・・・

この週末から、ついさっきまで読んでいた本ですが、かなり面白かった本があるので紹介します。
それは「会社は頭から腐る」という本です。

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今30代の自分に対して、多くの示唆に富んだ本でした。


著者の冨山和彦さんは、皆さんもよくご存じの産業再生機構のCOOだった方で、現在47歳です。産業再生機構のCOOに就任したのが41歳だったのですが、この方が体験したこと、そして今の日本企業に足りないものなど、多くの提言や多くの𠮟責がありました。

そのなかで一番強調していたのは、再生に一番大事なのは「人材」であるということでした。

そして、日本では、この20〜30年ものあいだに、あまりにもうまくいきすぎて、経営人材の育成を怠っていたとのことです。特に30代から40代にかけて、挫折しそうになるぐらいの現場経験が必要だと・・困難に立ち向かっていく強い忍耐力がないといけないとも言ってます。


それから、私の仕事に関係があるマーケットについても、たくさんの注文がありました。

日本の証券市場には問題が山積で、サッカーのグランドに例えると、あまりにもでこぼこで、プロ選手がよいプレーができる環境にない。まじめにプレーしたら大けがをする状態ということを言っています。

加えて一流プレーヤーはごまかすのがうまいのに、その審判(金融庁証券取引所などの自主規制機関)の質も低く、トップやミドルの中枢のポストは回転ドア化(官と民、審判とプレーヤーだった人間の入替わる人事システムを導入)してプロフェッショナル化する必要があり、サラリーマン役人のなれの果てでは務まらない、というものでした。

なかなか厳しい注文です。
しかしこうした提言をひとつひとつ取り入れていくことが、日本が真の競争力のあるマーケットになるのかもしれませんね。私もマーケットの近くで働く人間の一人として、この示唆を受け止めていきたいと思いました。