引き際の美学

昨日、ヤクルトの古田選手兼任監督が、選手引退と監督辞任と同時に発表し、記者会見を行いました。
そして本日、新聞の全国紙も3誌ぐらい写真入りで一面に出ていました。

一面もスポーツ面もすべて会見で涙を流していた瞬間をとらえていたものです。きっと表には出せない重圧と戦っていたのだと実感しました。選手として一流だったことは言うまでもありませんが、プロ野球初のストライキ、40年ぶりの選手兼任監督など、その功績は大きいと思います。またぜひ監督をやってもらいと思います。ヤクルトだけでなく、ソフトバンク王監督楽天の野村監督、前の阪神監督の星野監督のように、違ったチームの監督をやって優勝してもらいたい、というのが私の希望です

さて、引退&辞任の記者会見では、
「結果を問われるプロ野球においてチームの不振の責任は監督である自分がとるべき」
ということを言っていましたが、やはりプロの世界は厳しいと実感しました。

そして、会見の最後に、
「寂しいというより、悔しい」
と言っていました。いろいろとやり残したことがあるのでしょうね。(会見の内容はコチラ改めて一流のスポーツ選手の引き際は非常に難しいと思いました。


また私たちも、自分が働いている会社、業界ではプロなはずです。常に「失敗したら責任をとって辞める」ぐらいのギリギリの気持ちで仕事をしなければいけないとも思いました。


ところで同じことが、政治家や企業のトップにも言えると思います。
最近、とある国の元首も前代未聞の退陣をしました。最初にそのニュースを聞いたときはずっこけそうになりました。
「どうして選挙に負けたときにそれができなかったのか???」
「なぜ今なのか???」

と、皆さんが思うように私も思います。


良い時でも、悪い時でも、引き際の美学ってあると思います。


引退や退任だけでなく、いろんな場面で引き際ってあると思いますが、この引き際って本当に難しいですね・・・