ラグビーワールドカップ予選前半総括(その2)

その1では、南半球の3カ国について書きましたが、今回のワールドカップのその他の特徴について書きます。
今回もラグビーマニア向けですみません。


今回は南太平洋の国が強い!ということが言えます。フィジーサモア、トンガといった国が強いです。フランスに勝ったアルゼンチンとこの南太平洋の3カ国が台風の目になりそうです。

まず、トンガ代表!
今回はこれまでになく強いです。
ライバルでありながら、ワールドカップで負けていたサモアに接戦で勝利。その後、負けはしましたが南アフリカと接戦を演じました。南アは日程の関係で主力を温存していましたが、前半かなり苦しんだため、後半は主力を投入せざる得ない状況に追い込み、トンガが南アをあと一歩のところまで追い詰めました。トンガがいるグループは死のグループといわれていますが、予選最後のイングランド戦が楽しみです。注目選手はやはり神戸製鋼所属のスタンドオフのピエール・ホラ選手です。キックやアタックが非常に良いです。


そしてサモア代表です。
イングランド代表に負けて予選敗退となってしまいましたが、イングランドが本来怪我で試合を欠場する予定だった、スタンドオフウィルキンソンを出場させなければいけない状態に追い込みました。後半の途中まではかなり惜しかったです。特にアタックでは、イングランドのディフェンスが後手に回るところが何度も見られました。唯一残念だったのは、ラインアウトスクラムといったセットプレーの精度が低かったことが敗因だったと思います。イングランド戦で見せた低いタックルなどは、本来日本が見習うところがあったかもしれません。イングランドウィルキンソンがいなければサモアに負けていました。


そしてフィジー代表
オーストラリアと途中まで接戦でした。エンジンがやっとかかってきた感じです。最後のウェールズ戦で決勝進出をかけて戦います。この試合は、イングランド×トンガ戦と並んで楽しみです。


南太平洋の3カ国はNZと同様に、試合前にウォークライ(試合前の戦い儀式)をみると私は本当にわくわくします。各国ごとに違ったものなので、機会があればぜひ見てください。


そして余談ですが、フランス代表に勝ったアルゼンチンは本当に台風の目です。強い!開幕戦のフランスは、アルゼンチンに対して何もできなかったです。これから楽しみです。



J-SPORTSラグビー解説の村上晃一さんの話では、IRB(国際ラグビー連盟)がランキングの中堅クラスのチームの底上げを図った結果、特に南太平洋のチームの底上げが図られた」と言っていました。(ケーブルテレビの中継で言っていました)

いつも南半球の3カ国(NZ、豪州、南ア)、そしてヨーロッパの伝統国6カ国(イングランドスコットランドアイルランドウェールズ、フランス、イタリア)だけでなく、このような南太平洋の国が活躍するとワールドカップが面白くなりますね。


それにしても今回は地元であるフランスをはじめとして、ヨーロッパの伝統国が苦しんでいます。イングランドも南アに完封負けし、さらにサモアにも苦しめられました。スコットランドもNZに完封されました。今回は最後までヨーロッパの各国は苦しみそうな予感がします。

それにしても、残りの予選は、どれも面白そうな試合ばかりです。決勝トーナメントにどこが出るか楽しみです。

もしかして前回優勝のイングランドがトンガに負けることもあるかもしれません・・・
また来週に決勝トーナメントの展望を書きたいと思います。



最後にせっかくなので昨日に続き南太平洋3カ国のウォークライYoutubeから

まずはトンガ代表の「シピ・タウ」

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次にサモア代表の「シヴァ・タウ」

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そして最後はフィジー代表の「シンビィ」

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