今シーズンのラストゲーム
今シーズン、自分の中でラストゲームと位置付けて、日本選手権2回戦を秩父宮ラグビー場に見に行きました。
第一試合 近鉄 × トヨタ自動車
圧倒的な強さで来シーズンからトップリーグに復帰した近鉄とマイクロソフトカップベスト4に入ったトヨタ自動車の試合でした。
第2試合 早稲田大学 × 東芝
そして、こちらも圧倒的な強さで学生王者となった早稲田大学と、今シーズン最後までピリッとしなかった前年の社会人王者だった東芝の試合です。
おそらく秩父宮に来た観客の多くが学生がトップリーグ上位に勝つという2年前の再現を期待していたと思います。
私は、第一試合前半30分ぐらいに秩父宮に着きました。着いてまず驚いたのがいきなり接戦でした。
(近鉄がこんなに善戦するとは予想外でした・・・)
しかも、後半の途中まではシーソーゲームでした。近鉄が強いのか、トヨタ自動車が弱いのか、ちょっとわからない試合でしたが、トヨタが考えられない簡単なミスが多く、モチベーションが難しい試合だったのかもしれません。
最終的には53-43で、トヨタが最後引き離しましたが、来シーズンから近鉄はトップリーグで面白い存在になると思います。強力なFWが目立ちますが、実はHB団がパスワーク、アタックなどかなりよかったです(試合結果はこちら)
そして、第2試合ですが、
東芝が貫録を見せました。結果は47-24でした。(試合結果はこちら)
最初に早稲田の先制トライで場内は一瞬興奮しましたが、それもつかの間、あっという間に東芝がトライを積み重ねていきます。
一番差があったのは、HB団あたりのディフェンスです。
東芝のSO廣瀬くんのあたりの早稲田のディフェンスが完全に切り裂かれていました。しかも後半は、FW陣も相当疲れていたと思います。やはり東芝の日本代表クラスや強力な外国人とのコンタクトは学生ナンバーワンの早稲田でも相当しんどそうでした。
ただし、早稲田が全く駄目だった訳ではなく、スピードや組織的なプレー、低いタックルなど、通用していた部分もかなりありました。
今年は権丈組にずいぶん楽しませてもらいました。ぜひ、来年以降頑張ってもらいたいです。
最後に写真をいくつか・・・
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近鉄がリードしている場面も何度かありました・・・
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第2試合の試合開始です
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試合開始の早稲田の入場シーン。ものすごい歓声でした。
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東芝のFWのディフェンスは堅かったです。ただ、学生が通用していた部分もありました。キックのエリアマネジメントを意識してか、1年生SO山中くん、そしてFB五郎丸くんがFWの密集の近くにいることがいつもより多かったような気がします。(※写真も早稲田のマイボールスクラムの後ろに五郎丸くんがいます)
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早稲田の最後のトライ後の五郎丸くんのゴールキック。(これが彼の学生最後の公式戦のキックでした。きれいな放物線を描いてゴールポストに吸い込まれていきました)
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試合終了後の挨拶です。
右から権丈くん、畠山くん、五郎丸くんといった4年生主力メンバーが並びました。早稲田の選手は試合の終りに泣いていました。
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最後に、中竹監督も権丈くんも同じことを言っていました。
「どんなに周りがいい試合だ、といっても、早稲田は勝たないといけない」
常勝チームに課せられた命題は重いものがありますね。そしてそれを背負って戦っている姿にまた感動を覚えました。
毎年思いますが、1年で完結する学生スポーツは熱いですね