最近読んだ論文

最近、時間を見つけて自由研究つもり、仕事に関係のある論文をちょくちょく読んでいます。備忘録のつもりで、印象に残ったことなどをこれから少しずつ紹介していきたいと思います。今回は証券アナリストジャーナル2006年7月号に載っている論文をいくつか読みました。

その中で、「ペイアウト」という言葉が目に止まりました。

「ペイアウト」とは・・・

企業の「配当」「自社株買い」を加えた株主への現金配分の総称のことです。


米国では公開企業の8割が無配のようです。

そして米国では、

  • 利益率の高い会社・・・有配企業の方が多い
  • 成長性の高い会社・・・無配企業の方が多い
  • 企業規模の大きい会社・有配企業の方が多い


まず、日本でも米国でも配当を行う会社は一般的に成熟企業あるいは成熟企業に向かい始めた会社といわれているようです。つまり配当を行うことは成熟企業のシグナルとなっているようです。

そして増配にはアナウンスメント効果があります。
それは、増配を行う会社は、成長のシグナルと捉えられています。つまり増配以上に利益を上げることができると思われており、統計的にもそのような結果がでているようです。


他にも企業のキャッシュ保有と買収防衛についても記載がありました。
「企業買収のターゲットとなる会社は、キャッシュを多く保有している会社が狙われやすい」と言われることがありますが、どうもそうでもないようです。

なぜなら・・・

キャッシュが豊富な企業は経営が順調な会社が多いため、多角化のための買収を行うことができます。

特にキャッシュが多く、時価と簿価の差が大きい会社は手元流動性資金も多く、買収防衛を行いやすいということがいえるからです。

つまり現金を保有していれが敵対的買収に対する防衛策を打つことができるということでした。

なるほど、なるほど・・・
ちょっとだけ勉強になりました。

続きはまだあるので、またこんど・・
もうちょっと深めていきたいと思います。