研究計画書って何?(受験までの道のり:その4)

少しあいだが開いてしまいましたが、久しぶりに大学院受験について書きたいと思います。
※前回の続き(http://d.hatena.ne.jp/uzzuman/20071121)です。

大学院受験において、最も大事だと言われているのが「研究計画書」を書くことです。受験する大学・学部や専攻によってその内容に違いがありますが、

大学院で自分が

  • 自分がどんな分野の勉強をしたいのか
  • その勉強をするために、どのようなアプローチをするのか
  • 先行研究(自分のテーマと類似した研究)としてどんな論文があるのか
  • その分野の研究をすることで、自分のキャリアにどのように役に立つのか

など

といったことを研究計画書に書かなければいけません。
私が受験した2校とも、書式や書くべき項目が列挙されていました。恐らく、試験をする(大学院)側が受験者の比較をしやすいように作成要領が決まっています。

私は、同じ会社の後輩NKくんから、「まずは先行研究をインターネットなどので探してたくさん読んでください」とのアドバイスを受けました。「先行研究をたくさん読むことで、研究計画書がどのように書けばよいのか、ということがわかる」ということでした。また自分が参考にした先行研究の要約を自分でまとめて、それを研究計画書に書く必要もあります。


今振り返ると、この作業がもっとも大変だったと思いますが、研究計画書を書く上で一番役にたったような気がします。

NKくんにアドバイスをもらってから、インターネットで関連する論文(短いものも含めて)を20〜30ぐらいダウンロードをして、9月ぐらいまでに片っ端から読んだような気がします。自分のやりたいと思っていた研究計画書のキーワードになる言葉と「論文」あるいは「研究」といった言葉をいれて検索しました。

実際に研究計画書に記載するために、検索した論文のなかで5つぐらいの論文を要約をしました。

自分の研究は雲をつかむように思ったことを書けばよい、ということではなく、先行研究のアプローチを見ながら、自分なりの変化を加えることが大事だとうことがわかりました。また、たくさんの先行研究を読むことで、なんとなく論文の書き方がわかりました。


また、研究計画書を書く上で参考にした本がこちらです。

   ↓↓↓


研究計画書デザイン―大学院入試から修士論文完成まで

研究計画書デザイン―大学院入試から修士論文完成まで


上記の2冊の本が大変参考になりました。
いずれの2冊とも、記載した参考事例が記載されていたのですが、書き方のテクニック的なことよりも、心構えや計画の本質に迫るものが多く、結構役に立ちました。

そして何より、私はNKくんのアドバイスに助けられました。出願は10月初めでしたので、9月に入ってから研究計画書を書き始めまたのですが、9月初めにその計画書の骨子をNKくんにみてもらいました。アドバイスをもらい、一気に書き上げました。
出来栄えはまずまずだったと思います。

そして、どの大学院も、研究計画書の出来で面接がうまくいくかどうかが決まるので、非常に重要だと実感しました。

次回は、出願と面接について書きたいと思います。